絞りってなに?初心者でもわかるカメラの基本

【写真撮影テクニック】入門編では写真撮影で基本となる、絞り・シャッタースピード・ISOの説明をします。
入門編①では光の量、ピントの合う範囲をコントロールする【絞り】についてです。
絞りの基本的な役割を理解し、実際の写真撮影で活かせるようになりましょう!

 

役割その①:光の量をコントロールする


カメラのレンズには、光の量をコントロールするための絞りが付いています。
この絞りを開閉し光の量をコントロールすることで、写真の明るさを変えることができます。

また、レンズには、明るさを示すF値と呼ばれる数値があり、
レンズの型番・仕様等に記載されている、F1.4やF4といった数値がそのF値になります。
レンズメーカー各社から販売されている多くのレンズは、この開放F値が印字してあります。
開放F値の数値が小さいほど、絞りを開く(開放)ことができ、取り込む光の量を多くすることができます。
そのためF値の大きいレンズに比べ、F直の小さいレンズは暗い撮影場所で有利になります。
一般的に、開放F値の小さいレンズを明るいレンズと呼び、価格も高価になります。


文章だけだとイメージしにくいと思いますので、簡単にですが図を作成しました。
今の時点では、上図のように”F2”という数値が大きく開いて光を多く取り込める。
“F22”という数値が小さく開く分、光を取り込む量も少なくなるとだけ理解していれば大丈夫です。

実際に絞りをF2の開放から、F22の絞るまでの動きを撮ってみました。
F22は凄い小さい穴ですね!(レンズ型番:ZEISS BATIS 25F2)

 

役割その②:ピントの合う範囲をコントロールする

そして、絞りにはもう1つ重要な役割があります。
それがピントの合う範囲をコントロールする役割です。

ピントの合う範囲のことを被写界深度といい、絞りを調整することで被写界深度をコントロールすることができます。
絞りを開ける(開放:F値を小さくする)と被写界深度は浅くなり、ピントの合う範囲が狭くなる。
絞りを閉める(絞る:F値を大きくする)と被写界深度が深くなり、より広範囲にピントが合うようになります。

では、実際に設定した絞り値の被写界深度を見てみましょう。


ピントは全て警察官に合わせています。※正確には警察官の胸です。
カメラの絞り値は、このレンズの開放F値(最大開放値)であるF2で撮影しました。
警察官以外の被写体はボケて写っているのが分かると思います。
※カメラ用語的には【被写界深度が浅い】写真になります。

では、次の写真を見てみましょう。


​カメラの絞り値はF5にして撮影しました。
警察官の前後が少し見えるようなってきましたね。
青色地面の凸凹を見ると分かりますが、F2で撮影した時よりもボンヤリと凹凸見えてきました。

では、次の写真を見てみましょう。

カメラの絞り値はF10にして撮影しました。
ドロボーさんの顔が少し見えてきましたね。
地面の凸凹もハッキリとしてきました。

では、次の写真を見てみましょう。


カメラの絞り値は、このレンズの最大絞り値であるF22にして撮影しました。
見た感じどうでしょう??全体的にピントが合っているように見えませんか?
※カメラ用語的には【被写界深度が深い】写真になります。

アニメーションにしましたので、もう一度見てみましょう。

アニメーションを見て分かるように、被写界深度の変化が見てわかりますね!
絞りを理解すれば、ボケ味を活かした写真であったり、全体的にピントが合った風景写真を狙って撮ることが出来ます。

 

被写界深度Tips:ピントは点でなく面で合う

先程説明しました被写界深度について、【被写界深度】というキーワードに拒否反応を起こしているそこのアナタ!

安心してください!まだ説明出来ますので、下の写真を見てください。
写真は真横から撮影していますが、先程と同じ、カメラは警察官の正面を撮っていると想像してください。
そして、次の写真を見て下さい。

ピントというと、被写体のある一部のみに焦点が合っている印象を受けるかもしれないですが、実は上図のような範囲で合っています。
そのため、被写体と同じ距離にある物すべてにピントが合うということを覚えておきましょう。
また、今回はレゴブロックを使用して近い距離で説明写真を撮りましたが、
撮影対象との距離によって絞り値に対する被写界深度も当然変わってきますので注意しましょう…

って、ちょっと待って!

ここまでしっかり読むと、少なからず1つの疑問が浮かぶと思います。

  • 光の量を学んだのに、被写界深度を説明している写真は、絞りを変えているのに明るさはどれも一緒…。
  • 光の量の説明どおりなら、F2で撮影した写真は明るく、F22で撮影した写真は暗くなるのでは??

はいっ!正解です!
正確に言うと、特に暗くなると思われるF22の比較写真は”F22まで絞って、結果が暗くなる分は【シャッタースピード】を調整して光を長く取り込み、補っている”撮り方をしています。

 

本日のまとめ

では、写真撮影テクニック【絞り】について、重要項目のおさらいです。

  • 絞りは光の量のコントロールができ、開放で撮ると明るく、絞って撮ると暗く撮れる。
  • 絞りはピントの合う範囲のコントロールができ、開放で撮ると被写界深度が浅い写真が撮れ、絞ると被写界深度が深い写真が撮れる。
  • 光の量のコントロールは絞りだけでなく、シャッタースピード・ISOでも関係してくる。

上記の3項目を覚えていれば今回の写真撮影テクニックは大丈夫です。

現段階では絞り値をマニュアルで操作できるよう、カメラのモードをAモード(絞り優先モード)にして撮影に出かけてみましょう!

次回の写真撮影テクニックは【入門編②:シャッタースピードとは】を説明します。

エンジョイフォト!