シャッタースピードって??初心者でもわかるカメラの基本

【写真撮影テクニック】入門編では写真撮影で基本となる、絞り・シャッタースピード・ISOの説明をします。
今回で2回目となる入門編②では光の量、被写体の写る時間をコントロールする【シャッタースピード】についてです。
シャッタースピードの基本的な役割を理解し、実際の写真撮影で活かせるようになりましょう!

 

役割その①:被写体の写る時間をコントロールする【光の量】

前回の【写真撮影テクニック】入門編①:絞り編で、絞り(F値)によって光の量をコントロールできることをお話ししましたが、
光の量をコントロールすることはシャッタースピードにも関係してきます。
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことで、これによって被写体の写る時間をコントロールできます。
多くのカメラボディには、シャッタースピードを調整するダイヤルが付いており、ダイヤルを調整することで光の量をコントロールし、写真の明るさを変えることができます。

では、今回も実際に設定したシャッタースピードと絞り値で撮ったサンプルを見ながら見てみましょう。

絞り値を”F2″、シャッタースピードを”1/5秒”で撮影しました。
絞りを最大限に開放した結果、明るめな写真になったのが分かると思います。
光を多く取り込み過ぎて明るすぎる写真をカメラ用語的には【露出オーバー】の写真といいます。

では、次の写真を見てみましょう。

絞り値を”F6″、シャッタースピードを”1/5秒”で撮影しました。
丁度いい光の量となりましたね。
当然のことですが、屋内外の光の量によって丁度いい設定が異なりますので、
同じように設定し、撮影しても同じ結果になるとは限りませんのでご注意ください。

では次の写真を見てみましょう。

絞り値を”F11″、シャッタースピードを”1/5秒”で撮影しました。
絞りが小さい穴になってしまった分、暗い写真になったのが分かると思います。

では次の写真を見てみましょう。

絞り値を”F22″、シャッタースピードを”1/5秒”で撮影しました。
もう薄っすらとしか見えませんね…。
暗すぎる結果の写真をカメラ用語的には【露出アンダー】な写真といいます。

暗すぎる写真…。

「絞り値をF6にすれば丁度いい写真が撮れるけど、F22で被写界深度の深い写真を撮りたい!」

「カメラの限界か…。諦めきれない!」

そんなアナタは次の写真を見てみましょう!

撮れた!!

しかし、どうやって??

答えは簡単!
絞って光が入りにくい小さい穴は、シャッタースピードで長く光を取り込めばいいだけ!
※絞り値を”F22″、シャッタースピードを”1/5秒”から、さらに長い(遅い)”4秒”に調整して撮影しました。

逆に、F2で撮った明るすぎる写真はシャッタースピードを速く設定してあげれば丁度いい写真が撮れる事もお忘れなく!

このようにシャッタースピードは、絞りと深い関係にあることが分かりますね!

 

役割その②:被写体の写る時間をコントロールする【流す】・【止める】

役割その①で被写体の写る時間をコントロールし、光の量をコントロールする方法を学びました。
被写体の写る時間をコントロールするもう1つの役割が【流す】・【止める】の役割です。

【流す】・【止める】とはどういうことか。まずは下の動画を見て下さい。

回転台で動く被写体のサンプル(無駄に4k)を作りました。1周、約30秒の回転台です。
これから見せるサンプルは、回転台で動くドロボーさんが真正面に来た時に撮影した写真になります。

まずは【流す】写真から見てみましょう。


※比較用に回転台とは別に、動かない被写体も隣に置きました。
絞り値を”F22″、シャッタースピードを”10秒”で撮影しました。

回転台の被写体だけ流れた写真が撮れましたね。回転台が30秒で1周まわるわけですから、10秒もシャッタースピードを開けるとなると随分流れているのが分かると思います。
【流す】を理解すれば、花火、滝などの【流す】に適した写真撮影ができますよ!

次に、【止める】写真を見てみましょう。


絞り値を”F2″、シャッタースピードを”1/800秒”で撮影しました。
回転台で動いている被写体も止まっているかのように見えますね!
【止める】を理解すれば、スポーツ競技、飛行機、野鳥などの【止める】に適した写真撮影ができます!

レゴではピンとこない・分かり辛いかなぁ~と記事を書いて思っていたところ、Hisashi Seidoさんが同じ撮影場所で【流す】と【止める】で撮影されていましたので作例をご紹介します。


こちらは【流す】写真です。
迫力の中にも静けさが感じられる写真に見えますね!

次に【止める】写真です。
水しぶきまで写し出され、力強い・荒々しい感じの写真に見えますね!


Photo by coldwater


Photo by Nao Akimoto

いかがですか?

恐らく、カメラを始めたばかりの殆どの方がカメラ設定を【オート】で撮って満足していると思いますが、【オート】では【止める】写真を優先して撮ろうとするので【流す】写真は、ほぼ撮れません。

  • 肉眼で確認出来ない程の速さであったり、その瞬間を止めて撮りたい場合は【シャッタースピード】を速い設定にして【速く(止める)】撮る。
  • 目に見えないものを写し出したりして表現したい場合は【シャッタースピード】を遅くして【遅く(流す)】撮ります。

 

シャッタースピードTips:【流す】写真は必ず三脚を使用する!

今まで私が紹介してきたサンプル写真は全て三脚を使用して撮影していますが、【流す】写真を想定して、私が本気を出して10秒間手持ち撮影をしたらどうなるのか…まずはお見せしたいと思います。


回転台の時と同じ、絞り値を”F22″、シャッタースピードを”10秒”で撮影しました。

どうですか?

正直にどうですか??

「個性があっていい写真だね!」っていう人は少数派だと思います。

結果は見て分かるとおり、全体的に【ブレ】た写真になってしまうので、シャッタースピードを遅くして撮る場合は必ず三脚を使用しましょう!

「シャッタースピードを遅く…って、何秒から三脚を使えばいいですか?」

よく、このような質問が書かれているのを拝見しますが、個々の手ブレ度合いによって違うのでなんとも言えません!

かく言う私も手ブレは酷い方ですし、手ブレごときで損した写真を撮りたくないので、私は日夜問わず三脚を使用するように心がけております。

目立たないけど大事な役割をする【三脚先輩】については、近いうちに記事にしたいと思います。

本日のまとめ

では、写真撮影テクニック【シャッタースピード】について、重要項目のおさらいです。

  • シャッタースピードは光の取り込む時間をコントロールして、光の量のコントロールができる。
  • シャッタースピードは被写体の写る時間をコントロールでき、シャッタースピードの調整によって色々な表現ができる。
  • シャッタースピードを遅くする撮影は三脚を使用するように心がける。

​上記の3項目を覚えていれば今回の写真撮影テクニックは大丈夫です。

これで【絞り】と【シャッタースピード】を習得しましたね!現段階で、もうカメラのモードを【マニュアル(Mモード)】でも撮影できますので、習いたてのシャッタースピードを遅くして【流し】で撮ってみよう!

次回の写真撮影テクニックは【入門編③:ISOとは】を説明します。

それではまた!
エンジョイフォト!