夜景といえば東京だ。

世界貿易なんたらビルから間近に見る有名な古いオレンジの電波塔、なんとかいう川に反射するらしい新しいブルーの電波塔、六本木にあるなんとかヒルから撮る都市夜景、極めつけはD4sあたりを持ってヘリコプターから撮影する、なんとかいう有名な学生さんまでいる始末。
夜景と言えば東京だ。確かにまったく異論はない(ぐぬぬ)。

しかし一応大都市圏、大阪を中心に持つ関西だって悪くない。
オレンジとかブルーとかの電波塔の代わりには通天閣くらいしかないし、ヘリで飛ぶ学生さんもいないけれど、大阪の夜景には大阪の良さがある。
今日はそんな大阪の、有名な夜景撮影スポットを紹介してみよう。
まずはやはりここから話を始めるべきだろう。
ギロッポンヒルズに対抗できるナウなヤングが集まるリア充スポット、そう「あべのハルカス」だ。

あべのハルカスは2014年の3月に開業したばかりの関西の新ランドマーク。
日本国内に限定すれば、スカイツリー、東京タワーに次ぐ3番目の高層建築物であり、関西では無論ぶっちぎりに高い。その最上階にある展望台からの夜景が開業当初から有名だ。
入るのに1500円かかるところが少々痛いが、一度入ってさえしまえば、ゆっくりと美しい夜景を眺めることができる。
そのロマンティックな夜景に群がるように夜な夜なカップルたちが集まっては、なんでやねんどないやねんと愛をツッコミ合う。

そう、その横がフォトグラファーの定位置だ。
彼らの組んず解れつの睦言の横で三脚を立てる。焦らずゆっくりと、一人でも堂々としているといい。
そう、我らフォトグラファーに愛などいらぬのだ。
狙うはローパスレスセンサーで撮ったガリッガリに解像した都市夜景写真、それさえあれば愛などいらぬ。
とはいえ少子化の昨今、あまり彼らの愛を邪魔するのも悪いので小さい三脚をオススメしておく。
てかもう床に直置きでもいいかも。なんにせよ、そこから撮る夜景は絶品だ。

もしあなたに、死の谷を恐れずに歩む勇気があるならば、反射を防ぐための忍者レフがあると、なおクオリティの高い写真が撮れる。
あべのハルカスは定期的に管理員が窓をきれいに拭いてくれるのだが、それでも恋人たちのアツい吐息らしきものがところどころにべっとり残されて、そこに室内の光がしっかりと反射する。
その反射光を低減するのにPLフィルターでは多少役者不足。最高の夜景を撮るためには反射光を抑えるツールを準備していきたい。

室内からだけではなく、あべのハルカスの直下にある高架や建造物越しに撮るのもオススメだ。

あべのハルカス公式HP 展望台ハルカス300
あべのハルカスの場所や、ここで撮影された他の写真を見る→PASHADELIC

さて、あべのハルカス以外にも勿論大阪には美しい夜景を誇る場所はたくさんある。
あべのハルカスでお金を使ったことだし、次は無料で見られる絶景夜景ポイントを3つ。
一つ目は大阪駅から歩いて10分ほど、第三ビルの展望台からの一枚。

ここは東西南北全てを見られるあべのハルカスとは違って撮れる面が限られるが、窓を変えるとなかなかおもしろい夜景を撮ることができる。
ただ、ここの窓への映り込みはハルカスの比ではなく多いので、室内光を回避する手段は必須だ。

次は本町を降りてすぐにある、オリックス本町ビルの展望台からの夜景。こちらも入場料は必要ない。
しかしこちらは実はレストランの横を素通りして入ることになる撮影ポイントなので、入る際にはレストランの入り口で一言声をかけて欲しい。撮影の際の注意点を教えてくれるはずだ。

オリックス本町ビルの場所や、ここで撮影された他の写真を見る→PASHADELIC

さらに三つ目は東大阪市役所の展望台から見る夜景。
こちらの展望台からの夜景撮影で気をつけなければならないのは、撮影が許されるのはこの、ジャンクションが見える窓の方向だけだという点だ。
それ以外はプライバシーへの配慮ということで全面撮影禁止になっている。撮影の際には十分に気をつけて欲しい。

 

あべのハルカスが開業する前、大阪のカップルたちが手軽に夜景を見るために集う場所といえば、梅田スカイビルだった。
極めてユニークなその形状のために、建築的な価値も高い梅田のスカイビルだが、そこの最上階から眺める大阪の夜景もまた素晴らしい。
こちらがあべのハルカスに対して未だに持つ優位の一つは、ここが野外展望台になっているという点だ。空気の状態さえ良ければ、非常に美しい夕景や夜景を撮ることができる。
特に大阪湾に沈んでいく太陽を背景にした日没直後の風景は本当に美しい。是非こちらにも足を運んで欲しい。

梅田スカイビルの場所や、ここで撮影された他の写真を見る→PASHADELIC

以上で、「普通にいける大阪夜景スポット紹介」を終えたいと思う。
最後に、後一箇所。「普通にはちょっと行けない大阪夜景スポット」をご紹介してみたい。この写真。

大阪も東京と同様に、ヘリをチャーターして夜景を撮影することができる。
東京に比べるとまだまだ大阪の空撮写真は出回っていないが、実は東京よりも安い値段で飛ぶことができるのをご存知だろうか。
ヘリチャーターなどの詳しい情報は、小川航空のホームページなどに詳しく載っている。

また、私が乗ったときのパイロットは写真も撮られている方だったので、我々フォトグラファーがどこで停まって欲しいのかも熟知されていた。空撮の可能性は無限に残されているといってもいい。
是非皆さんにも挑戦してほしい。特に関西からも空を飛ぶ学生さんが出てきてくれれば、東京と一緒に触発し合って盛り上がりそうなので、是非チャレンジして欲しい。
ただし、フラグシップレベルの高感度耐性のあるボディを準備してから飛ぶように。

以上、大阪の夜景撮影のオススメスポットを紹介してみた。
大阪の夜景はまだまだたくさんある。いつか第二弾もやってみたいと思っている。

※写真は、すべて著者による撮影です。