みなさん、こんにちは。しゅもんです。
いきなりですが、皆さんはパノラマ撮影をしたことがありますか?
最近はLightroom CCやPhotoshop CCを使ってパノラマ合成が手軽に出来るようになったので、パノラマ撮影を行う方も増えたように思います。

でも、一度やってみた方はわかると思いますが、真っ直ぐ撮ったはずのパノラマ写真なのに合成するとグニャりと歪んでしまったり、せっかく撮ったデータがうまく合成出来なかったりすることがありませんか?

そんな悩みを解決するため、今回は歪みが少ないパノラマ撮影のコツについて説明したいと思います!

パノラマ撮影 基本編

まずはおさらいとして、基本的なパノラマ撮影の方法を説明します。

横(水平)方向のパノラマ撮影の一番簡単な方法ですが、このような回転出来る雲台やローテーターを使いながら、縦構図で回転させながら順番に撮影していきます。

撮影する前に水平器を使って、ローテーター(もしくは雲台)がちゃんと水平になっていることを確認して下さい。水平になってないと、回転したときに斜めになってしまうので、まずはしっかりと水平を取るようにして下さい。
オススメはレベリングと呼ばれる器具を使う方法です。レベリングがあると、素早く水平を取ることが出来ます。

パノラマ撮影する際の注意ですが、回転して行きながら撮影する際、隣あった写真を約1/3程度は重なった状態で撮っておくと、比較的失敗することなくパノラマ合成がうまく出来ます。

Lightroomでパノラマ合成

まずはパノラマ撮影したデータ(ここでは8枚)をLightroomに読み込みます。

次にこれらのデータを全部選択した状態で右クリックし、”写真を結合” “パノラマ”を選択します。

すると「パノラマ結合プレビュー」の画面が表示されます。
しばらくするとプレビューが終了しますので、結合ボタンを押してパノラマ合成を開始します。

 

Photoshopでパノラマ合成

今度はパノラマデータをPhotoshopでパノラマ合成してみます。
データを全部選択した状態で右クリックで”他のツールで編集” “Photoshopでパノラマに結合”を選択します。

すると、↓のダイアログが開きますので、基本的にはそのままOKボタンを押せばパノラマ合成がスタートします。
※撮ったデータや合成方法を変更したい場合はここで選択します。

 

しばらくすると、Photoshopが起動してパノラマ合成が完了します。

このようにLightroom、Photoshopのどちらでもお手軽かつ簡単にパノラマ画像を作成できます。
LightroomとPhotoshopのどちらを使うかは個人の好み次第ですが、Lightroomの方が操作が簡略化されていますので、慣れるまではLightroomを使う方が良いでしょう。

パノラマの歪み

上の例ではLightroom/Photoshopでそれぞれ比較的うまくパノラマ写真が作成できましたが、時折うまくパノラマ合成ができなかったり、パノラマ合成処理は正常に完了したのにも関わらず、合成された写真が大きく変形してしまうことがあります。
みなさんはそのような経験はないでしょうか? 私はあります笑

Photoshopの歪み補正ツールを使うことで、このようなパノラマ合成後の歪みをある程度は補正することは出来ますが、場合によっては強引に変形させることになってしまい、仕上がりが不自然な感じになることがあります。

歪みの原因と解決方法

どうして水平にして撮影したのにも関わらず、パノラマ合成後に歪んでしまうのでしょうか?
実は原因はレンズの視差にあります。

カメラを回転雲台やローテーターに固定した状態で、カメラのボディ部分を中心に回転してしまうと、レンズの視差が大きくなってしまうため、隣り合ったデータ同士を繋げる際に歪が生じてしまいます。

しかし、下図のようにレンズの視差が生じない点と回転の中心点を一致させることで、回転した場合の視差が0になり、パノラマ合成した際の歪みをなくすことができます。

また、このように視差0となる点を ゼロ視差点 (No-parallax point) , もしくはノーダルポイント(Nodal point)と呼びます。

ゼロ視差点(No-parallax point/Nodal Point)

じゃあ、ゼロ視差点(No-parallax point)ってどこなのよ?と思われると思います。
実は各レンズ毎にゼロ視差点(No-parallax point)の位置は異なるため、使用するレンズ別(ズームレンズの場合は焦点距離でも変わる)にゼロ視差点(No-parallax point)を調べる必要があります。(レンズによってはあらかじめ分かるようになっているものあります。)

そんなの分からないよー。となりますが、安心してください。
簡単な方法でゼロ視差点(No-Parallax point)を調べることが出来ます。

ゼロ視差点(No-parallax point)の調べ方

まず↓のように2本の細長い棒(ここではペンを使ってます)をレンズの前に立てておきます。

次にノーダルスライダーと呼ばれる器具(下の写真)を使って雲台(もしくはローテーター)にカメラを固定し、2本の棒が同一直線上に重なって見えるようにします。

この状態で、少しずつカメラを左右に回転していきます。
回転した時に2本の棒がズレて見えたら、スライダーの位置を少し変えてまた回転させてみます。

同じ手順でカメラを回転させても2本の棒が重なった状態で見えつづけるようスライダーの位置を調整して行きます。

左右にカメラを回転させても2本の棒が重なった状態のままになれば、そこがゼロ視差点(No-parallax point)です。

歪みのないパノラマ撮影方法

使用するレンズのゼロ視差点(no-parallax point)が分かれば、歪みのないパノラマ撮影方法は簡単です。

最初に説明したパノラマ撮影の方法と同様の方法で、今度はスライダーを使ってカメラをゼロ視差点(no-parallax point)を中心に回転するように設置し、水平方向に少しずつ回転しながら撮影を行っていきます。

撮影したデータを先ほどと同様にLightroomかPhotoshopなどでパノラマ合成を行います。

 

 

まとめ

今回は基本的な水平方向のパノラマ撮影方法と、ノーダルスライダーを使用した歪みの少ないパノラマ撮影方法を紹介しました。
特にノーダルスライダーを使用して、ゼロ視差点(no-parallax point)でパノラマ撮影することで、簡単に歪みを改善することが出来ますので、是非試してみて下さい。

また、今回は説明しませんでしたが、ジンバルと呼ばれる器具を使うことで、垂直(縦)方向にも歪みの無いパノラマ撮影が可能です、それについてはまた機会があればご紹介したいと思います。

それではまた。