タイの観光といえば、経済成長が著しい首都のバンコク、北部の文化と経済の中心のチェンマイ、世界に誇る美しい海があるプーケットなどが人気です。しかし、もっと自然を楽しめる「エメラルド・トライアングル」と呼ばれる地域があるのはご存知ですか?

タイ、カンボジア、ラオスの3国をまたぐ国境付近で、モンスーンによってもたらされた豊かな森林が、エメラルドのような緑の美しさからエメラルド・トライアングルと呼ばれている、タイ東北部にある“蓮の王都”ウボンラーチャターニー。今回は、このウボンラーチャターニーにある『Sam Phan Bok (サム・パン・ボーク)』での撮影についてご紹介します。

 

“蓮の王都”ウボンラーチャターニー


Photo by Wichwarut Somchan

まずはウボンラーチャターニーについてですが、タイ東北部にある都市で、バンコクから約630kmの位置にあります。バンコクから飛行機では約1時間、電車やバスだと約10時間かかります。市内の移動手段はタクシーもしくは「ソンテウ」と呼ばれる乗合タクシー、バイクタクシーがありますが、観光スポットへ行くのであれば車をチャーターするのが一般的です。

観光スポットとしては、3000〜4000年前の人々の生活が断崖絶壁に描かれた壁画が見ることができる“Par Taem National Park(パー・デーム国立公園)”や、ピラミッド型の仏塔“Wat Nong Bua(ワット・ノン・ブア)”、メコン川とそれに注ぎ込む支流のムン川の豊かな自然に囲まれた“Kaeng Tana National Park(ケーンタナ国立公園)”などがあります。

また、有名なイベントとしては毎年7月に行われる“キャンドル・フェスティバル”があります。このお祭りは、タイの3大祭りの一つと言われ、多くの観光客が集まります。蜜蝋キャンドルに彫刻を施し、パレードが行われます。

 

サム・パン・ボーク

Photo by Vinai Suwanidcharoen

ウボンラーチャターニーの市街から約120km、車で約2時間かかる場所にあるサム・パン・ボークへは、車をチャーターして行きましょう。

サム・パン・ボークは「タイのグランド・キャニオン」とも呼ばれており、「3,000個の穴」という意味を持っています。その名の通り、なんとも不思議な無数の穴があいている、堂々たる岩盤は10平方kmもあるそうです。皆さんもこの絶景を目の前にしたら、きっと驚かされることでしょう。大きさも形もさまざまな穴たちは、東南アジア最長のメコン川の侵食によって、長い年月をかけて作り上げられました。

 

サム・パン・ボークの楽しみ方


Photo by Vinai Suwanidcharoen

岩盤にあいている無数のさまざまな穴は、自然現象でできたものなので、一つとして同じものはありません。キレイな丸の形をしたものや星、犬、亀のような形など、よく見て探せば探すほど、いろいろなものに見えてくるのが面白いところです。噂によると、ミッキーマウスに見える穴もあるそうです。大自然の中で、隠れミッキー探して撮影するのも楽しそうですね!

また、穴の深さもさまざまであり、地層が見えるほどの深い穴から、浅いものまであります。大きいものでは、人が完全に入れてしまうほどのものもあるそうです。穴に入って撮影なんていうのも記念になるかもしれません。しかし、穴に入る際には十分気をつけて、自己責任でお願いします。

ちょっと脱線しますが、そのほかにもサム・パン・ボークでは、東南アジア最長のメコン川を4km下るボートクルーズがあります。このボートクルーズは、川岸の人気スポットで自然のよい風景を見られる場所を、約2時間かけて順にまわります。メコン川で川幅が1番狭くなる場所“Pak Bong(パク・ボン)”や、ダイナミックな巨大岩が川に突き出している“Hin hua Phaniang(ヒン・フア・パニアン)”、サンセットの美しさで有名な美しい砂丘“Hat Hong(ハット・ホン) ”など、撮影したくなるスポットが盛りだくさんです。
せっかくサム・パン・ボークまで行くなら、このボートクルーズを体験するのもおすすめです。

 

ベストシーズン

Photo by Nattapong Pianchalengek

豊かなメコン川の浸食によって作られた河床の岩盤は、乾季にのみ川底からその姿を現します。というのも、メコン川の水位は、乾季と雨季で14mも違ってくるのだそうです。もちろんベストシーズンは、乾季の12月〜5月頃となります。期間限定の幻の絶景となれば、ますます最高の写真を撮影したいですよね!

乾季は日中の日差しが強く、岩盤辺りは日陰もないので、朝もしくは夕方に訪れることをおすすめします。周りに遮るものがないため、とても美しいサンライズやサンセットの撮影が可能です。サム・パン・ボークの岩盤と赤く染まっていく空、それを反映する水面の組み合わせは、なんとも言えない幻想的な光景です。

 

詳細

Sam Phan Bok サム・パン・ボーク
住所:ウボンラーチャターニー県ポーサイ郡 Ban Phong Pao, Moo 4, Lao Ngam sub-district, Pho Sai district, Ubon Ratchathani
アクセス:ウボンラーチャターニー市街から約120km、車で約2時間
電話:045-243-770(TATウボンラーチャターニーオフィス)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
サム・パン・ボークへ行ったなら、ぜひタイ東北部の地方料理“イーサーン料理”も試してみてください!かなり辛いというのが特徴なのですが、実はタイの人気料理のソムタムやラープはイーサーン料理がルーツだそうです。