成田空港からの直行便のほか、札幌、仙台、新潟、名古屋、関西、岡山、広島、福岡と各地からもグアム直行便を乗り継いで比較的楽に行くことができるパラオ。

パラオはその昔、日本統治下であったこともあり、日本語の単語がそのままパラオ語として使われていたり、食べ物も日本料理の影響を受けています。(空港送迎をしてくれたパラオ人のドライバーは、毎朝みそ汁を普通に飲むと言っていました。)
滞在中、至るところで日本との深いつながりを感じることができ、人々の素朴で温かい対応からもなんだか安心できる雰囲気がある国です。

さて、パラオのホテルはリゾートとしての機能を満たしているところも何軒かありますが、「部屋のバルコニーから美しい海を眺める」に向くところは意外と少ないため、「海を楽しみたい」場合には沖に出るのが一番です。
パラオには、日本語OKというか日本人が経営するツアー会社も複数社あり、予約から当日ツアー中の行動に至るまで、言葉の心配を一切せずに参加できる現地ツアーがいろいろあります。

今回は、ボートツアーで訪れることができるスポットをメインにご紹介しながら、どんな海の写真が撮れるかの例と、撮影スポットとしての特徴をご紹介してみたいと思います!

さまざまな色の海の写真が撮れるパラオの撮影スポット5選

70Islands at Palau
70Islands at Palau / Photo by Kato Eiji

パラオの風景として最も有名な「セブンティ・アイランズ」

世界の絶景を紹介するメディアにもたびたび登場するのがこちら。
ここだけでも、こんなにもたくさんの種類のブルーがこの世に存在するのだと、感心してしまいます。文句なしに美しいですね。

ちなみに、この一帯は環境保護の目的で立ち入り禁止となっているため、遊覧飛行ツアーを利用して上空から見ることになります。
事前予約が確実ではありますが、お天気次第で印象が変わってしまうこと、そしてお値段が張るツアーでもあるため、天気の良い日に当日手配できるとベストだと思います。問い合わせだけは早くから始めて、いろいろと交渉してみてください。

もっと間近で海そのものを楽しみたい場合、ボートに乗って沖に出るツアーを利用します。
ツアーの種類としては一般的に、スキューバ・ダイビングのライセンス保持者向けのダイビングツアー、ライセンスがない人向けの体験ダイビングツアー、釣りをしたい人向けのフィッシングツアー、カヤックツアーなどがあります。スノーケリング・スポットを回るツアーは「ロックアイランド・ツアー」と呼ばれています。
行程が決まっていて、1台のボートに20人ぐらい混載で行く「ロックアイランド・ツアー」に参加する方法が最も手軽かつ比較的安価ですが、別料金で好みのスタイルにカスタマイズしてもらうことも可能です。

それでは、ボートツアーで実際に行ってみた、ロックアイランドの撮影スポットをいくつかご紹介します!

Big Drop Off
Big Drop Off, Palau/ photo by Frank Gutsche

深く潜ったら竜宮城がありそう。「ビッグドロップ・オフ」

上級ダイバーが好むダイビングスポットとしても有名な「ビッグドロップ・オフ」。その名のとおり岩の浅瀬からいきなり深くなっていて、底が見えなくなっているスポットです。
ダイバーの方々は、深い深い底まで潜って楽しんでいらっしゃいますが、上のほうだけでも、ドロップオフの絶壁にはびっしりと色とりどりのサンゴが並んでいて、カラフルな魚たちがたくさん乱舞しています。スノーケラーでも、大満足できます。

Big Drop Off
Big Drop Off, Palau / photo by Frank Gutsche

この赤い枝サンゴを見つけたときには私、幼い頃に見た絵本の「浦島太郎」と竜宮城を思い出しました。浦島太郎が助けたカメに連れられて来たのは、この辺りだったんじゃないかしら?本当に竜宮城もありそうです。おはなしの中で表現されていた海の中の様子はこれだったのかと思いました。

このスポットは潮の流れが速いため、ボートから海に飛び込んだあとは流れに身を任せる「ドリフト・スノーケリング」スタイルで、ボートは下流に移動して待機しています。
美しい深いブルーの海のてっぺんでボーッと浮かびながら潮に流されているだけで、次々に素晴らしい景観が視界に飛び込んできます。もう撮影しまくりです!

美肌効果のある泥で有名な「ミルキーウェイ」

美肌効果があると言われる、石灰石の真っ白いきめ細かい泥が海の底に沈んでいるスポットです。
このあたりは、海に降りても足が着く深さで、スノーケル機材をつけずに泳ぐこともできます。
ここに来たら海の底から泥をすくって顔や体に塗りたくり、記念写真を撮るのがお約束になっています。

それにしても、このときは空はどんより曇り空だったにもかかわらず、この神々しいほどに美しいパウダー・ブルー!泥が溶け込んで濁っているから、このような特別な色になるようです。

Milky Way
Milky Way, Palau / photo by Nolly Sekimura

ちなみに、ここの泥を使ったパックが化粧品として商品化されており、私もついひとつ買ってしまいましたが、私には効果のほどは「?」でした。でも母にあげたら、「使ってみたら、ツルツルになったぁ!」と喜んでいたのでいいことにします。

神秘的な「ジェリーフィッシュ・レイク」

パラオにしかない、とても不思議な場所です。無数のクラゲ(ジェリーフィッシュ)が生息する塩湖です。ここのクラゲの毒針は退化しているそうで、それで人が入って一緒に泳ぐことができます。
大小さまざまなクラゲが回り一面にいる状態に一緒に浮かんでいるのは、とても不思議なかんじ。
水面から下に向けて撮って、こんなにたくさんのクラゲが映りました。

この湖の色は緑がかっていて、ゆらゆら静かに揺れるクラゲたちの様子もあって神秘的な感じがします。キレイですよね。

Jellyfish Lake
Jellyfish Lake, Palau / photo by Nolly Sekimura

なお、クラゲはたいへんデリケートな生き物なので、毒はないといっても(クラゲのために)できるだけ触らないようにしたほうがよいです。

それから、この湖へたどり着くのには、ボートを降りた入口のすぐ先から、たいへん足場の悪い岩場をロープにつかまりながら15分ほど上り下りします。(泳ぐために来たから)ちゃんとした靴を履いていなくて滑りやすいので、足元にはくれぐれも気をつけてくださいね。

戦争の傷跡がスポットになっているところも

パラオは、大戦中に激戦地となり多くの兵士の方々が命を落とした場所が複数あることでも知られています。
パラオ周辺には現在、第二次世界大戦中の日本軍の船が60隻以上も沈没したままになっているそうです。

それらは現在は「レックダイブ」というダイビング愛好家のスポットなっているという・・・。
「The best wreck dives on the planet.(地球上最も素晴らしいレックダイブのスポット)」などと紹介されているのを見かけると、なんだか複雑な気持ちになってしまいますが・・・。

Sunken Ship in a Lake, Palau
Sunken Ship in a Lake, Palau / photo by Frank Gutsche

こちらの写真は、カヤックツアーの途中で立ち寄ったスポットで撮ったもので、「ブラックティップ・シャーク・レイク」(とガイドさんが言っていた)近くだったと思います。名前ちゃんと分からなくてすみません。とにかく、戦争中に使われた船が一隻まるごと沈んでそのままになっているという説明でした。

ここの海の色は、淡いグリーンでした。海底が浅いところの白砂とグラデーションになっていて、これはこれでたいへんキレイです。カヤックツアー中にはここの他にも、何も沈んでいなくても明らかに水の色が「緑」のスポットがいくつもありました。
小島沿いにカヤックを漕ぐので、島に生い茂る緑が海に反射しているせいもあるかもしれませんが、パラオの海って不思議です。

まとめ

いかがでしたか?
たくさんの異なる海の色を、一度の旅行で見ることができるパラオでした。
なお、ダイビングの資格を取らなければよい水中写真は撮れないと思っている方も多いと思いますが、パラオでは、マスクとフィンをつけるだけのスノーケリングだけでも、十分立派な水中写真がたくさん撮れます。
私もいつも、マスクとフィン、+ライフジャケットで海面に浮かんでいるだけですが、防水機能つきの一般的なデジタルカメラで、今回ご紹介したような写真をしっかり撮ってきています。

たくさんの方にスノーケリングと水中撮影の楽しさを知っていただき、そして美しい海の色をご自身の目でぜひ見てきていただきたいと思います!