(出典:Adobe)
デザイナーやイラストレーターには欠かせないツール、Adobe Lightroom。
しかし、色彩や光調整など、多機能すぎて編集方法が分からず困惑する方が多くいます。
そんな初心者の方向けに、
これができれば画像編集のプロに近づける!Lightroomの基礎的な画像編集方法についてご紹介します。皆さんがよく撮影するであろう風景写真を、実際に編集しながらその方法をシェアしていきます。
これから紹介する3つのポイントを抑えれば、この写真のように雰囲気をガラッと変えることができます。この写真は昼間のロンドンで撮影しましたが、夕暮れ時の雰囲気にすると更に魅力が引き立つと思い、このように仕上げました。
分かりやすいように少し大げさに画像編集しましたが、このように全く異なる写真かのように編集ができるのです。後ほど、実際にこの写真を用いて編集しながら解説していきます。
Lightroomでできること
色味、彩度の絶妙な調整機能
写真の編集で重要になるのが、色味、彩度、輝度の調整機能。
特に風景写真は、全体的に写真が薄暗く色彩がくすんでいるなど、原画のままでは
その時見た景色の素晴らしさが伝わらないことがあります。
そこで活躍するのが、これらの色に関わる調整機能なのです。
全体的ではなく、部分的に編集したい場合でも手軽に操作が可能な機能なのです。
光と影のコントロール
他に写真の第一印象を大きく左右するものは、光と影のバランスです。
この調整をすることで、雰囲気や深みが出てさらに素晴らしい風景写真になります。
画像中の不必要なものを削除
綺麗な風景画像に写り込んでしまった人やもの、動物など
写真全体の雰囲気に合わないものは消したくなる経験は、誰もがあると思います。
これも、Lightroomのブラシ機能を使えば違和感なく編集ができます。
今回はこちらの3点を重点的に、具体例を用いて編集方法をご紹介します。
-
色味、彩度の調整
まず、写真の印象に最も影響を与える色彩や彩度の設定をご説明します。
・Lightroomを開き、画像を選択。右上に表示されている「現像」ボタンをクリックし、右側に表示されている「基本補正」をタップします。
・基礎補正の中には、色彩をコントロールするツールがたくさん含まれています。試しに「色温度」と「自然な彩度」の度合いを変更してみましょう。色温度とは、写真の全体的な色合いを変更するツールです。先ほどの元画像の色は、最初でお分かりいただけると思いますが、全体的にブルーがかっていました。色補正は、この色を変更することができます。
また、「自然な彩度」と「彩度」は混同されがちですが、画像効果にも大きな違いがあります。例えるなら、「自然な彩度」は全体の色彩度を高めるもの。「彩度」は、元々色味が強く出ているカラーを更に強調したい時、例えばある一つのカラーを強調したい時によく使われます。
右が、色合いを調整した後の画像です。元の画像と雰囲気や印象がガラリと変わりましたね。
このままでも十分綺麗なのですが、夕暮れ時風にするのであれば、建物に光と影のコントラストを強調すると、雰囲気が更に引き立ち、パッと目を引く画像になります。
-
光と影のコントロール
次に、写真全体にメリハリをつけるため光と影の調整を行います。
・画面右側から「効果」をタップ。今回は、「適応量」「中心点」「ハイライト」を使います。適応量:画像に反映する光の度合いを調整するもの
中心点:その光の適応する広さや狭さをコントロールするもの
ハイライト:白い部分の詳細が失われ真っ白になる色飛びという現象を抑えるためのもの。実際にこれらを使って光と影を調整しましょう。
部分的に光と影の調整をしたい人は、こちら。
・画面右のツールバーのブラシマーク(画像参照)をクリックすると、効果編集ツールが出てきます。
この中の「シャドウ」「白レベル」「黒レベル」を使い、光と影をつけていきます。
・筆マークを押したあと、画像にマウスを運ぶと、下記のように赤色で強調したい箇所をマークすることができます。まずは、光と影をつけたい箇所に色塗りしていきます。
ブラシは上記の写真の下部にA、Bと二種類があり、影と光を強調する部分との使い分けにぴったりです。左が編集前、右が編集後の写真。手前左の影とライトの明かりを強調しました。より雰囲気のある写真になりましたね。
今度は、写真右側にある黒の細い電柱が気になるので、取り除く作業をします。
3.画像中の不必要なものが消せるブラシ
全体的に見て画像に不自然なものが写り込んでいる場合の編集方法についてご説明します。
・右側のツールバーから下記の丸じるしをクリックします。
・削除したい画像の箇所をなぞります。すると、自動的に類似する箇所を検索して設定してくれますので、あとは少し位置を調整するだけで完成です。
これが、電柱を削除した後/完成版となります。
元の画像と比べると、雰囲気や臨場感が溢れて見えますね。他にもたくさんの機能がありますが、まずはこれらの基本の操作に慣れてから挑戦してみてはいかがでしょうか。
以上、Adobe Lightroomの風景画像編集方法についてご紹介しました。Lightroomは、使いこなすことができれば強力なツールになります!皆さんもぜひ、練習してみてください。