多くの人を魅了している『タージマハール』は、間違いなくインドで一番人気の世界遺産でしょう。まるで白亜の宮殿。でも、実際はお墓であるということとそこに秘められたストーリーが、人々に愛される一つの理由となっています。
今回は、訪れた人が思わずその美しさに圧倒されてしまうタージマハールをご紹介します。

 

最愛の妻の霊廟


Photo by Sayantani Basu

「イスラム建築の宝石」と呼ばれるタージマハールは、デリーから車で約4時間ほどのインド北部、アーグラという場所にあります。ムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した最愛の妻であるムフタズ・マハールの死を悼んで、霊廟として建築しました。皇帝の最愛の妻への愛と、失った悲しみが強く込められているのです。

 

ムガール建築の最高峰


Photo by Sampa Majumdar

ムガール帝国時代はイスラム教を国教としていたため、タージマハールはイスラム様式の代表的な建築となっています。左右対称の均等に整った建築物で、4面どの方向から見ても全く同じ作りになっていて、その幾何学模様には「自己の複製」という意味が含まれているそうです。とにかく「究極の美」を追い求め、純白の総大理石と宝石や貴石が惜しげもなく装飾されています。とくに霊廟は、とても繊細な細工も施されていて、「ムガール建築の最高峰」と言われています。


Photo by Sanda Pastor

タージマハールの建築にあたっては、インド、イスラム、ペルシャ、オスマントルコの技術が合わさり、世界中から大理石や宝石を取り寄せ、さらに2万人以上に及ぶ職人が動員されました。1632年に建築が開始され、1648年に霊廟部分が完成したものの、他の建物部分を含めて全部が完成したのは、5年後の1653年になります。実に23年もの歳月を要しました。

 

ベスト訪問時間


Photo by sai priya

まずは季節ですが、インド北部は雨季と乾季があります。雨季は7〜9月、乾季は10〜6月で、もっとも暑くなるのは4月〜6月です。美しい青空と共にタージマハールを撮影したい場合は、雨季は避けた方がよいでしょう。また、12〜1月あたりは深い霧が発生し、2日間ほどはその霧が続きます。


Photo by Kan Voraprukpisut

タージマハールは「日の出から日没まで」という、ゆるい開園時間が設定されています。朝日が昇る時間帯に訪れると、朝日で輝くタージマハールが観ることができ、夕日の時間帯はタージマハールのシルエットがオレンジ色の空に浮かびあがります。また、事前予約必須なのですが、満月の前後5日間の夜は訪問も可能です。満月の光に照らされたタージマハールは、神秘的でもっとも美しい姿だと言われています。もし、タイミングが合うのであれば、ぜひ現物を目にして撮影をしたいですね。

 

幻の黒いタージマハール


Photo by Ravikanth Kurma

皇帝シャー・ジャハーンは、タージマハールの目の前を流れるヤムナー川の対岸に、黒い大理石で自分用の霊廟も建てる計画をしていました。ヤムナー川を挟んで白と黒の霊廟が並ぶ姿を想像してみてください。それは、さぞかし美しい光景になったことでしょう。しかし、皇帝は実の息子の第6代皇帝によって、アグラ城に幽閉されてしまい、この計画は実現しませんでした。アーグラ城からは、タージマハールを見ることができます。皇帝は、こちらから7年の間タージマハールを眺め続けて、その生涯を閉じることになりました。


Photo by Ata Adnan

このアーグラ城も世界遺産ですので、タージマハールとまとめて見学するのもよいでしょう。また、ヤムナー川の対岸から望むタージマハールは、撮影スポットとなっています。

 

まとめ


Photo by Rie Himori

いかがでしたでしょうか?
タージマハールは、やはり人生で一度は訪れたい世界遺産ですよね!訪問する際には、時期と天候をよくチェックしないと、撮影が残念な結果になってしまいますので、十分気をつけてください。