昼間にディーゼル機関車とラッセル車の組み合わせの除雪車の鉄道写真が狙える撮影スポットとして、北海道名寄市の智恵文地区にある橋が有名です。

多くの場合、除雪車は旅客を乗せる列車の運行前の時間帯、通常は夜明け前とか夜中に走っています。ですので、その姿の撮影はとても大変。

それに対し旭川から稚内まで続く宗谷本線では、昼間にほぼ定期的に除雪車が走るダイヤが組まれる年が多く、今回ご紹介する場所もその除雪車を狙う撮影ポイントの一つとして除雪車撮影ツアーにも組み込まれたりするロケーションになっています。

天塩川とJR宗谷線をひとまとめにして越える橋の上から列車を見下ろすカタチの撮影スポットとなっていて、いい角度、フォルムでの列車の写真が狙えます。

今回はこの撮影ポイント、北海道名寄市の「東恵橋」をご紹介します。

JR北海道は経営状況が非常に厳しく、毎年のように今シーズンはあの除雪車どうなるんだろう?と心配のネタになる編成でもあります。運行があるうちに撮影しておくべき被写体かもしれません。

撮影ポイントのロケーション

今回ご紹介するポイントは、北海道名寄市の郊外、智恵文地区から西側に入った場所にあります。

東恵橋」を渡って少し奥に行ったところにダンロップタイヤのテストコースがありますので、そちらを目安に移動すると分かりやすいでしょう。新しいカーナビならば、テストコースも地図に載っています。

撮影は東恵橋の上から行なうことになるでしょう。

ほぼ自動車でしかアクセスが出来ない地点ですが、周囲に自動車を止められるようなスーペースがなく、橋の上などに路上駐車する形になると思います。

東恵橋自体は結構古い橋なのですが路肩もしっかりとあるかなり幅の広い橋で、しっかり脇に寄せてクルマを止めれば十分な幅は残ります。


交通量も少ないのですが路上駐車に変わりはありませんので、駐車する際、撮影の際には行き交う車に邪魔にならないよう、危険のないよう十分に注意しましょう。

天塩川の流れる音が常にある程度のボリュームで聞えているため、車の接近する音が聞こえにくくなっていることにも注意が必要です。

撮影ポイントの雰囲気

東恵橋が線路を越える部分には落下物防止のフェンスがあります。


望遠レンズで絞りを開ければ金網越しの撮影も出来ますが、金網の錆色が写真の色味に影響します。

東恵橋から南側(名寄駅側)はS字カーブになっています。

北側(美深駅側)は山の陰に消えていくカーブです。

少し勾配のある区間でカーブのRもきつめ。元々、名寄以北はJRの特急列車は車体傾斜装置を止めて走行していますので、列車の速度は遅めで撮影は比較的易しい場所です。

ちなみに今は名寄以北だけではなく、全道全ての路線で車体傾斜装置は停止して走行しています。新しい車両ではそもそも車体傾斜装置自体が取り付けられなくなっているそうです。

南側はS字カーブではあるのですが、間に挟まる直線区間がやや長く、加えてこの区間を走る列車は最も長いものでも6両編成しかありませんので、左右にうねる列車の絵柄を撮影することは残念ながら出来ません。

南側からはこのように山陰から列車が現れ、

北側ではこのように、やはり山陰に列車が吸い込まれていきます。

どちらかから来た列車を橋の反対側に走って「後追い撮影」することも可能ではありますが、あくまで車道上での撮影です。通行する自動車等には十分に注意しましょう。

また、遠くが見渡せないため、列車の接近が分かりにくいポイントなのは撮影上の弱点と言えるかもしれません。

名寄駅から時間にして8~10分程度の場所ですので、名寄駅発着の時間を参考にタイミングを計ると良いでしょう。

風向きによっては撮影ポイント手前の小さな鉄橋を列車が渡る音が聞こえますので、こちらも参考になります。特急列車であればエンジンのうなりが聞えてきますので、こちらも撮影タイミングを計る合図になるでしょう。

撮影サンプル

この場所は冬期間以外でもいい形で列車を狙える撮影ポイントです。

橋に近い場所のカーブにさしかかったところが狙い目の一つ。

こちらはキハ261系運用になっている、名寄を14:31に出る稚内行きのサロベツ号です。

日差しが強い日ならば、特急電車の丸みのある先頭部分で太陽の光の反射による「ギラリ」と車体が光る瞬間も狙えますね。

冬期間の橋の北側はこんなイメージでしょうか。

このとき降雪はほとんどないのですが、この地域の冬のハイシーズンは降った雪がほとんど溶けませんので、基本的にはいつでも列車は雪煙を引いて走っていきます

宗谷本線を走るキハ261系特急の編成だと4両編成でも合計3,000馬力を超えるパワーがあって、10cmや15cm程度の雪はものともしません。この地域の真冬の雪はとても軽いことも関係していますが。

低いディーゼルエンジンの音を響かせながら、雪を跳ね飛ばして進む特急列車の力感はなかなかすごいものがありますよ。

上の写真は別の地点ですが、1時間に積雪量が5cm以上は増えそうな猛烈な雪の中でも全く関係なく定時で走行していきました。

運が良ければ

東恵橋周辺の天塩川流域にはオオワシやオジロワシが少数ですが住み着いています。

運が良ければ空を悠々と飛んでいく姿を目にすることも出来るでしょう。